前回(12月12日)の記事で、住居の基本・原型は、中国も日本も同じ、自分たちが安心して居られる囲い:空間をつくること、屋根の有無で、屋内、屋外に分けてみる「『環境』に対する現代の見かた」は誤っている、と記した。ただ、日本の古い住居を例示しなかったので、現在日本で最も古い遺構と言われているその名も「古井家」の図と写真を、「日本の民家3農家Ⅲ近畿」(学研)から転載、簡単に紹介する。「古井家」は、もう一軒の「箱木家」(神戸市近郊に現存)とともに、地元で「千年家」と呼ばれている。なお、平面図、断面図の網掛け部分は、「下屋(げや)」の部分を示している。当時、「折置」の柱・梁からなる軸組を幾通りか並べ「上屋(じょうや)」をつくり、その周囲に「下屋」をまわすつくりが一般的だった(下屋は4面~1面任意につくる)。そのため...分解すれば、ものごとが分かるのか-補足・・・・日本の古い農家のつくり